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お達磨の桜と草木塔を訪ねる(080415)

達磨寺の桜(お達磨の桜)
  所在地:山形県東村山郡中山町大字達磨寺

 山形県中山町の南部、達磨寺地区より1.3kmほど東に農道を走ると、山形自動車道の南側、須川堤防沿いに、「お達磨の桜公園」がある。平成7年に整備された公園で、この公園内に山形県指定天然記念物の「お達磨の桜」が保存されている。

お達磨の桜公園入り口

 公園正面の鳥居をくぐると、すぐ右手に山形県指定天然記念物「お達磨のサクラ」の案内板が立っている。県指定天然記念物の桜の巨木はまったく花芽がついておらず、完全に枯れていた。昨年までは一枝だけ花を付けたらしい。

枯れてしまったお達磨の桜(県指定天然記念物)

説明板が虚しい

 山形県指定天然記念物の桜は2本あり、残りの1本は、公園の一番奥、須川の堤防に近いところにあった。2〜3分咲で、桜花の舞い散る風情を楽しむには1週間早かった。

 ** 後から追加 **

  草木塔の再調査で、12日後の27日(日)に再び訪れる機会があった。
 お達磨公園のソメイヨシノは葉桜であったが、一本残った県指定天然記念物のエドヒガンは、満開の状態で歓迎してくれた。せっかくなので、下の二枚の写真を追加した。

満開の県指定エドヒガン

春風にそよぐ純白の花びら

 ** 追加ここまで **

 中山町観光協会のホームページよれば、桜の種類はエドヒガンで、地上約15m、根回り8メートル、目通幹囲4.9mに及び、樹齢約700年と記されていた。古くは、この桜の花が咲く頃が苗代の種まきの適期だったために、「種蒔桜」とも称されていたそうだ。

  また、この地には「生き達磨」の伝説があり、公園内の掲示板には次のような紹介文が記されていた。以下、全文の引用

中山町の伝説
生き達磨
  昔、達磨寺村の名主市兵衛(史実では助
左エ門)のもとに見すぼらしい僧が訪れた。
 心をこめてもてなしたが、その晩急に苦
しみ出し「須川のほとりの桜の根元に埋
めて三十五日たったら掘り出してくれ」と言い
残して息をひきとった。
 村人たちは手厚くほうむり、遺言どおり
に掘り返してみると芦の葉に身を託し、波
濤を一気に乗り切ろうとしている「渡海達
磨図」の掛け軸が一幅でてきた。
  村人」たちはありがたくまつっていたが、
表具がいたんだので、修理に出すことになっ
た。
  完成したとの知らせに、わざわざ都まで
やってきた市兵衛は、表具師に同じ図柄の
掛け軸を六本も並べて見せられ、ほとほと
困り果ててしまった。
  宿に帰った市兵衛は、床の中で「笹の葉
で目をこすってくれ」、とのお告げを聞く
とまばたきをした。それを持ち帰り、達磨
大師の化身「生き達磨」とあがめ奉るよう
になったという。
  平成九年四月
   中山町教育委員会
    管理者 中山町

 

達磨寺の草木塔
所在地:山形県東村山郡中山町大字達磨寺
緯度・経度:38.31908,140.30164 高度:97m

草木塔は、鳥居から右手奥の一番遠い、須川の堤防の下に立っていた。
碑文:草木碑
高さ:110cm、幅:87cm、厚み:60cmの安山岩自然石

咲き始めた桜を背に人知れずたたずむお達磨の草木塔

中山町芸術文化協会の建立

 碑の裏面には、平成十七年七月建立 有志一同と刻まれている。たまたま、公園を整備中の方に出会った。草木塔の建立に関する話を伺った。

 有志一同とは、中山町芸術文化協会のメンバーであることは判った。「数年前に山形市、中山町、山辺町、天童市、上山市の合併が話題にあがったことがある。その折りに、地名などの消滅等の状況を鑑み、記念として、記録として建立したらしい。」とのことである。

 それ以上、詳しい情報は得られなかった。出来るだけ早い機会に、記録・記憶が失われる前に、達磨寺草木塔建立のいわれ等について調査を進め、本ページにも追加・補充を図りたい。近々、ネットワーク会員の渋谷仙吉先生と共に再調査の予定である。

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